宗像市を流れる釣川中流の台地上に位置する、弥生時代を中心とした集落遺跡である。弥生時代中期前半（約2,200年前）の溝を巡らせた区画墓から墳墓が9基検出され、調査を行った墓の全て（6基）から、青銅製の武器（銅矛・銅剣・銅戈）が見つかった。調査を行った墓だけでも、15点もの青銅器が検出されており、一つの区画墓から見つかった数としては日本最多級である。当該時期における宗像地域の有力者の墓と考えられ、弥生時代のクニの成立を考えるうえで重要な遺跡である。