石塚山古墳は、周防灘沿岸部に位置する九州地方最古・最大級の前方後円墳で、全長は110mを誇る。副葬品の中には7面以上に及ぶ三角縁神獣鏡を含み、これらの多くは国の重要文化財に指定されている。苅田町教育委員会による発掘調査の結果、墳形や石室構造が畿内の古墳と類似していることが判明し、また副葬品からもこの地域が、古墳時代開始時に非常に重要な地であったことが分かる。現在は苅田町役場の横に位置し、往時をしのばせる。