もと英彦山の霊山寺にあった応永28年(1421)に鋳造された梵鐘。総高161cmで、乳は5段5列である。制作者は「鋳物師 大工豊前国今居住 左衛門尉藤原安氏作料助成」とある。今井鋳物師による現存作品は少なく貴重である。明治の神仏分離や廃仏毀釈の流れにより、制作地に近い本寺に移された。