友枝瓦窯跡は7世紀後半につくられた、九州地方最古級の瓦窯である。4基存在する中、1基は内部構造が判明しており、焼成部床面は瓦を置くための階段が17段設けられ、現在も内部空間が良好に残っている。ここで焼かれた瓦の文様は朝鮮半島のものに類似しており、2㎞離れた垂水廃寺で使用されたことが分かっている。古代の初期寺院の造営や朝鮮半島との関わり、また当時の豊前地域の歴史的重要性を知る上でも貴重な史跡である。