筑豊炭田遺跡群は遠賀川流域で開発された炭田関係の遺跡群である。筑豊炭田は明治時代に全国出炭量の約半分を占め、日本の近代化及び産業革命に大きな役割を担った。筑豊炭田で最大級の規模を誇った田川市の三井田川鉱業所伊田坑跡、筑豊炭田ではじめて蒸気機関によるスペシャルポンプを導入した飯塚市の目尾炭坑跡、また筑豊炭田を経営する上で重要な役割を果たした直方市の旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所及び、坑道での練習施設としての役割を担った救護練習所模擬坑道が国の史跡に指定されている。