新宮町相島に所在する海中の天然橋「鼻栗瀬」と40m近い断崖絶壁をもつ鼻面半島で構成される。鼻栗瀬は、胴島、めがね岩とも呼ばれ、鼻面山の東海上約150mに位置する小さな瀬で、鼻面半島(標高43.8m)は、玄武岩の柱状節理が発達した丘陵状の半島である。相島は、江戸時代に黒田藩が朝鮮通信使を接待したことで知られ、鼻栗瀬あるいは鼻面半島は、朝鮮通信使の『奉使日本時聞見録』や、貝原益軒の『筑前国続風土記』にも記述され、今もなお景勝地としての景観を維持している。