うきは市は、筑後川中流域で耳納山麓が南方に控える位置にあり、日岡古墳は若宮八幡宮境内東側に所在する。全長約74mの6世紀前半に築造された前方後円墳で、本県を代表する装飾古墳の1つである。後円部には単室の横穴式石室があり、奥壁には大石を立てて鏡石とし、その頂部に2~3段の割石を積んで石棚を掛構している。装飾壁画は、同心円文・連続三角文等の幾何学文とともに武具・船等の具象文からなる。なお、石室の天井石が石室内に落ち込んでいるため、石室上にある覆屋から内部の様子を見下ろす形で観察することができる。