桜井の海岸から約150mの海中に、1本の注連縄で結ばれた夫婦岩がある。夫岩の高さは11.8m、婦岩の高さは11.2mでどちらも北崎花崗閃緑岩で構成される。江戸時代の文献に「涼岩」とも表現されたこの2つの岩は、古くより竜宮の入り口と言い伝えられてきた。この岩の背景に沈む夕日は特に美しく、三重県伊勢の二見ヶ浦が「朝日の二見ヶ浦」であることに対し、桜井二見ヶ浦は「夕日の二見ヶ浦」と呼ばれてきた。