県指定 有形文化財 美術工芸品

観応三年銘梵字石碑

  • 観応三年銘梵字石碑
時代/南北朝  所在地/糟屋郡志免町大字吉原892
【指定年月日】
平成8年5月31日

【公開等】
常時公開

石碑の正面上半に直径30cmの月輪内に梵字で「バン」(大日如来)を薬研彫し、下半部には「十方佛土中 唯有一乗法 無二亦無三 除佛方便説 観応三年十一月九日吉原村若衆二十四人 敬白蓮(ママ)融」と法華経の偈文及び年号・建立者・発起人を刻む。観応三年は北朝の年号で1352年を示す。「吉原村若衆二十四人」の記述は「惣」の中核をなす「若衆」と考えられ、「老若」からなる惣組織の年齢階梯制を示す貴重な資料であるとともに、吉原村の自衛・自治組織の一端をも物語る。

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