国指定 重要文化財 美術工芸品

大悲王院 木造清賀上人坐像

  • 大悲王院 木造清賀上人坐像
時代/鎌倉  所在地/糸島市雷山626
【指定年月日】
大正3年4月17日

【公開等】
大悲王院 開山堂
https://sennyoji.or.jp/

雷山千如寺の開山清賀上人の肖像。像高70cmの坐像で、桧材の寄木造、頭体部ともほぼ前後二材矧で、差首となっている。像容は法衣と架裟をまとい、正面を向いて坐し、頭部は円頂につくり、眉を深く彫り、口は開いて上の歯と舌先を見せ、あたかも静かに読経しているかのように見える。顔には皺を刻み、首廻りも痩せた風に造り老境に近いことを思わせている。両手には数珠・経巻を持つが後補したもの。全体にゆったりと造られ、胸厚も深く、架裟等もゆっくりと着した姿は古様を示しており、鎌倉時代に造られた像と考えられている。

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