雷山大悲王院の住職である喜多村家に伝来する文書139点である。喜多村家は、福岡藩主黒田家の譜代の家臣で、清則が黒田孝高(如水)に従って700石を領し、代々安右衛門を称した。本文書は、天正6年(1578)連署起請文写を始め、藩主等からの書状類、家禄奉還関係文書等、江戸時代全期間に及ぶ文書群である。「大坪流伝書」は藩士の武術相伝を示す史料である。福岡藩の中級家臣の実態を解明するものであり、藩制史研究の基礎史料として重要である。