輪蔵とは、一切経を収める六角形の書棚で、中央の心柱をもって回転する構造となっている。この棚を一回転させると、収められた経典全てを読誦したのと同じ功徳が得られるとされている。輪蔵の創始者は中国の僧、傅大士(497~569)とされるが、この傅大士像と二人の息子である普建と普成の像が正面に安置されている。建立は享保5年(1720)であり、県内では福岡市聖福寺輪蔵に次ぐ古いものである。