弥生時代中期~後期(約2,100~1800年前)を中心とする遺跡である。1899年に、巨石の下で見つかった甕棺墓の内外から、中国の前漢鏡30面前後、銅剣・銅矛・銅戈、ガラス璧、勾玉や管玉などが出土し、『魏志倭人伝』に記載がある「奴国」の王墓とされている。さらに王墓の周辺では「王族墓」と呼ばれる副葬品を持つ甕棺墓が発見されており、有力者集団が存在していたとみられる。王墓北側の坂本地区では青銅器鋳造関連の遺構や遺物が見つかっており、王の都だけでなく、当時の最先端の工業地帯でもあったことがわかっている。