珪化木とは、地層に埋もれた太古の樹木が、土中で二酸化ケイ素(SiO2:珪酸)等を含むことで化石になったものである。 篠栗の埋没化石林は、九州大学農学部附属演習林福岡演習林内に見られる直立珪化(けいか)木(ぼく)群であり、状態が良好な切株状の珪化木12個体を含む一帯が指定されている。珪化木の間隔は3~5m程度であり、これらの樹木が生育していた環境として森林の状態が想起された。地質学的な検討から、およそ4,000万年前、比較的静穏(せいおん)な湖沼(こしょう)環境において発生した火砕流イベントが原因となり形成されたと想定された。各個体の観察結果では、地(じ)際(ぎわ)直径1.0m~1.7m程度、樹高0.5m~1.5m程度を測り、多くの個体において樹皮(じゅひ)が明瞭に残されていること、一部の個体において樹木根や株(かぶ)立(だ)ちが確認できることが特徴と言える。本案件は、約4,000万年前における福岡県周辺の自然環境の一端を示す貴重な資料と言え、学校教育や生涯学習における活用が期待できる。