カツラは、日本固有の植物といわれ、1846年ドイツの博物学者シーボルトが我が国に来て採集し命名したといわれており、山地の谷間や陰地に生ずる落葉喬木である。ここのカツラは谷間の急斜面に立ち、根元の東側は西側よりも約2.7m低い。主幹がなく、根元から多数のひこばえが出ており、基部の周囲9cm以上のものが約15本ある。地面から1.5m上の幹囲は約9.8m、木の全体の高さは約27mを測る。この木は雄株で2月下旬に開花するという。また、地上約1mのところにモミジが着生しているとともに、キヅタ・テイカヅラ・ノキシノブ・マメヅタなどの植物が着生しており、神木とされている。