像高168cmの樟の一木造。穏やかな丸顔、ふっくらと丸い体、浅く丸みを帯びて平行線状に整えられた衣文など、平安時代後期の特徴を有するもので、観世音寺に安置されている観音菩薩坐像をはじめとする像に通ずるものである。胎内に大仏師良俊・俊頼の作者銘がある。「杵島観音」とも称されるが、これは飛鳥時代に肥前国杵島から出現した霊像であるとの伝説にちなんでいる。