江戸時代から物資の輸送に使われた川船。特に、明治・大正時代、筑豊地域は石炭産業で栄えたが、ひらた船は石炭輸送の主役として活躍した。川幅に応じて大小のひらた船が使い分けられたが、折尾高校で保管されているものは標準型(積載量7トン)で、運河である堀川で用いられていたものである。船上で日常用いられた船具(陶製の水瓶、なす型の上野焼徳利、船箪笥など)も併せて文化財の指定を受け、校内に保管されている。