本史跡は、朝倉市秋月に所在する、歴代秋月藩主である秋月黒田家当主とその正室や嫡子が埋葬された遺跡である。黒田長政の菩提寺として建立された古心寺の北西側の山手には、黒田長政に加え、初代長興から12代長徳までの歴代秋月黒田家当主と正室、嫡子の墓所が設けられており、葬られた人物は全て判明している。ほかに廟門や背面石垣、灯籠等、墓域が一体としてよく残り、江戸時代における城主格の大名墓として威厳と風格を備えた景観である。歴代藩主を中心とする墓域が一体として当時のまま残っている事例は貴重であり、福岡県における幕藩体制下の大名の墓制や葬制を知る上で重要である。