城山横穴群は遠賀川中流域の英彦山川と中元寺川に挟まれた丘陵上に立地する遺跡である。福智町教育委員会による発掘調査の結果、古墳時代後期、6世紀後半~7世紀にかけての横穴墓が222基、横穴墓に伴う墳丘12基、横穴式石室墳1基が確認された。200基を超える横穴墓群の数は特筆され、また横穴墓入り口の羨門部の石組構造や、横穴墓に墳丘を伴う点は、遠賀川流域に見られる地域的特色として注目される。